U家の旅録

子連れで訪れた場所をレポートします。

池袋散歩「重要文化財 自由学園明日館」


池袋駅から徒歩5分! 駅近にある名所「明日館」へ!

自由学園明日館の外観

自由学園明日館 外観

池袋って不思議な街です。

駅前は商業ビルやオフィスビルが乱立し、新宿、渋谷に並ぶ繁華街でもありますが、ぶらり散歩でもと数分も歩くとごくごく普通の住宅地へと景色が変わります。

そんな閑静な宅地の中にある重要文化財 自由学園明日館。(読みは「あしたかん」ではなく「みょうにちかん」)

1921年(大正10年)に自由学園の校舎として、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館や帝国ホテルの設計で知られる巨匠フランク・ロイド・ライトによって設計されました。

 

巨匠フランク・ロイド・ライトによる素敵な女学校

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教室

 教室内部の様子です。当時は照明はなく、自然光のみで授業を受けていたとか。

この木漏れ日のかんじ、心地の良い眠気が襲ってきそうですね。ただ、晴れていても室内は薄暗いので、天気の悪い日は教科書の文字が相当読みづらかったと思います。

 

訪問した日はよいお天気だったので、校庭の芝生や木々がとてもきれいに部屋から眺められました。池袋駅から徒歩5分の場所とは思えないくらいの静かさです。

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教室からみる廊下

教室から見える廊下がノスタルジックで絵的にもよかったです。

当時の女学生たちの声が聞こえてきそうな感じ。

 

時の経過を物語る床材

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当時の床材

 フランク・ロイド・ライトの設計は地面と室内の床の高さが一緒という特徴があったそうです。ですが、湿気の多い日本では床材は傷んでしまい、改修時にはほとんどダメになっていたそうです。

傷みの少ない床材を寄せ集めて一か所だけ当時のものがそのまま使われています。

 

結婚式の披露宴会場にも!クラシックな食堂

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食堂

意匠性のある個性的な窓が印象的に配置される食堂。雰囲気のある石造りの暖炉があったり、色味も統一されたシックな空間です。

明日館は結婚式場としても利用されており、女学生達が食事を楽しんだこの食堂は、披露宴会場として使われます。

もし、結婚式が開かれていた場合は、館内を見学できないので、式の執り行われる頻度が高い週末に訪れる際は要確認ですね。

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食堂の椅子

右側の椅子が当時の女学生が使用していたもので、左は結婚式などで現在使われている椅子なんだとか。

 

200円はケチらずに!趣のある空間でのティータイムは超おすすめ

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喫茶室

 見学するには受付でチケットの購入が必要ですが、喫茶ありとなしと二種類があります。なしが400円でありが600円。喫茶代は+200円なので特段期待せずに喫茶ありを購入しましたが、値段以上の価値があります。まさにプライスレスと言いたくなる時間を過ごせました。

 

コーヒーか紅茶のいずれかと、パウンドケーキをいただけます。

どちらも満足できる味わいで、ノスタルジックな空間での上質なひとときを盛り上げてくれます。まるで箱根にいるような気分になりました。

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喫茶室の窓

喫茶スペースのある1階の大きな窓を2階から撮りました。

平日で訪問者が少なかったので、ゆったりと楽しめました。東京散歩の目的地として、ねらい目のスポットだと思います。